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【感想】スラムドッグ$ミリオネア|貧困が生んだ過酷な運命と兄弟愛

映画

こんにちは。ニャンさん@nyankodearuです。

今回紹介する『スラムドッグ$ミリオネア』はインドを舞台としたイギリス映画で、スラムドッグ(スラム出身の人々)の青年ジャマールがクイズ番組で勝ち抜いていくストーリー。

ちなみにこの作品は実話ではなく、『ぼくと1ルピーの神様』というフィクション小説が原作です。

これまでクイズで全問正解した挑戦者はただ一人。
数多くの知識人が敗れてきたにもかかわらず、なぜ学校にも通っていなかったスラム育ちのジャマールが勝ち進めたのか?

その理由はジャマールの過酷な生活に隠されていました。
彼の過去を通じ、インド社会をリアルに描いた映画です。

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スラムドッグ$ミリオネア~あらすじ~

スラム育ちのジャマールは、人気クイズ番組で全問制覇の目前までせまっていた。
なぜ高等な教育を受けていない彼がここまで勝ち進めたのか、不正の疑いをかけられ警察から拷問を受けることになる。

警察官の問いかけに対し、ジャマールは正解を知っていた理由を説明するため、自身の過去を語っていく。

スラムに生まれたジャマールは、幼少期にイスラム教徒迫害で母を殺害され、兄のサリームとともに逃亡する。同じく孤児となった運命の女性ラティカ―も同行し、三人はたくましくも生きていく。

冷徹なマフィアとの遭遇や、ラティカ―との別れ。
徐々に悪に手を染めていくサリームと、純粋を貫くジャマール。

彼の過酷な生活が、後にクイズ番組で勝ち進むための知識となっていった。

スラムドッグ$ミリオネア~感想~

『スラムドッグ$ミリオネア』はアカデミー賞8冠の超有名作品……にもかかわらず、実は今回が初見だったんですよね。

なぜかずっと食わず嫌いしていましたが、評判通り素晴らしい映画でした。

作品内のクイズ番組は、イギリスの『Who Wants to Be a Millionaire?』がモデルになっており、日本版はみのもんた氏が司会をしていた『クイズ$ミリオネア』です。

番組を見たことがある方には分かると思いますが、一問一問の難易度は決して高くはありません。しかし、あまりに幅広い領域から出題されるので、全問正解は極めて難しいんですよね。

『スラムドッグ$ミリオネア』の主人公ジャマールは、その過酷な生活の中で、たまたまクイズに答えるための知識を蓄えていきました。そう、クイズの答えをたまたま知っていたのです。

ちなみに、この映画においてクイズ番組の存在はおまけにすぎず、本題は過酷なインド社会で生き抜く青年たちのヒューマンドラマ。

主人公である純情なジャマールと、荒くれ者でずる賢い兄サリーム。この対照的な二人の生き方が絶妙に描かれており、さらに初恋の相手ラティカ―とのメロドラマが加わったのがこの映画です。

インドに旅した人はみな口を揃えて言いますよね、「常識がまったく通用しない」と。
この国では、われわれが想像もできないようなことが日常的に行われていて、見るものすべてが衝撃的だという噂を聞きます。

この映画内でも、衝撃的なシーンがいくつもありました。

マフィアであるママンに保護されていた時のシーン。
幼い子供を集め、歌の教育を施し、その後に目を潰して乞食にさせる。盲目であることで同情を誘い、乞食としての価値を高める非人道的な行為です。

また、ジャマールが警察に拷問されているシーンも信じがたいもの。
特に証拠もなく、電流による自白の強要など、我々の感覚ではありえない話です。
2006年の設定なので、マジかよ……とは思いますけどね。

もちろんこの映画で描写されているものが真実と鵜呑みにはしませんが、しかし否定もできない程に謎が多いのがインドという国なのです。

さて、前述したようにジャマールとサリームの性格は対照的で、ここにこの映画のすべてが込められていると思っています。

ジャマールは純粋で、どんなに過酷な状況でも自らの手を汚そうとしません。
理想を追い求め、危険を顧みずにラティカ―を愛し続ける、そんな夢想家です。

一方、兄のサリームは正反対。彼の行動はすべて現実的で、スラムで生き延びるためならどんなことにでも手を染めようとします。そして最後は悪の道へとすすみました。

そんなサリームですが、ただひとつだけ捨てられなかった情がありました。
弟ジャマールに対する兄弟愛です。

ジャマールの目を潰されそうになった時、ラティカ―をマフィアの元から救出する時、そして最後にラティカ―の脱走を助力する時。いつでも汚れ役はサリームでした。

ジャマールの存在がなければ、おそらくサリームはマフィアの世界でのし上がっていたでしょう。一方でジャマールは、サリームがいなければ生き延びることはできなかったはず。

最後はジャマールとラティカ―の幸せを願い、自ら死を選んだサリーム。
そして理想を追い続けたジャマールは、クイズ番組でミリオネアになり、ラティカ―とも結ばれました。

私はやはり、サリームの生き方が印象に残りましたね。スラムで生き抜く力を持ち、かつ人間くささも兼ね備えた人物でした。

大物マフィアの側近にまでなりながら、その地位と自分の命を捨て、家族の幸せを願ったのです。

ちなみにジャマールとラティカ―のメロドラマに関しては、とくに感想はありません(笑)。

まとめ

以上です。

『スラムドッグ$ミリオネア』、エンタメ要素も強いため、あまり映画を観賞する習慣がない人でも楽しめる作品だと思います。

私はこの映画を観て、よりインド文化を学びたくなりましたね。機会があれば訪れてみたいです。(衛生面が心配ですが…)

まだ鑑賞していない方は、ぜひどうぞ~。

~原作~

~DVD~

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