こんにちは。ニャンさん(@nyankodearu)です。
「世の中お金が全てではない」
表面上はとても美しい言葉で、私も青春時代はそんなことを考えていました。
そんな甘っちょろい私も大人になり、今では日々仕事に励んでおります。
私は仕事の関係で、様々な人を見てきました。大企業のトップや芸能人のような裕福層から、低収入で苦しむ人や生活保護受給者まで。
…そんな私が今言えることは、「やっぱりある程度はお金も大事だよ」ということです。
収入と人生の充実度が正比例するとは全く思いません。
しかし、人が心の平穏を保つためには、やはり最低限のお金は確保する必要があります。
今回はなぜお金が大事なのかについて、私の経験を元に簡単な例を出して説明していきます。
当たり前のことしか書いていませんが、切実に思っていることであります。
お金が全てではないけれどやっぱり大事
これまで多くの「貧困者」を見てきました。
お金がないとどうなるかについて、簡単な例を出しつつ説明していきます。
劣等感が強くなる
悲しいかな日本にいる大多数の人は、他人の目を気にしまくって生きています。
以前投稿した人が生きる意味は二つある【ヒトとして、人間として】という記事にも書いていますが、基本的に人間の生物としての生きる目標は生存競争・性競争に勝つことなので、常に周囲の人間との優劣を意識しているのです。
しかしお金がない人がこの思考パターンに陥った場合、けっこう苦しいですよ。他人に対して強い劣等感を抱いてしまい、ストレスで思考力が低下し、体調も悪くなり、仕事もさらにうまくいかなくなり…と負のスパイラル。
生活のセーフティネットとしては生活保護制度が用意されているのですが、劣等感に関しては救済されないため、これはなかなか難しい問題なのです。
他人の「気にしなくてもいいよ」という言葉は何の気休めにもならないため、悩ましい限りです。
新しい挑戦が難しくなる
これは最近よく思うのですが、お金がないと何か新しい挑戦をすることが難しくなるんですよね。
何か新しい仕事をしたい、心機一転環境を変えたい、親との関係が不良だから独り暮らしを始めたい。
これらのスタートをするために、ある程度のお金が必要となる場合がほとんどです。
新たな挑戦をしたいのにお金がないため今の環境に縛られ、ダラダラと時間が過ぎていく…というケースが多いようです。
家庭内が不穏になる
これまでいくつもの貧困家庭やその主と接してきましたが、ひとつだけはっきりと言えることがあります。
生活が苦しくなると、家族仲が険悪になり、家庭は荒みます。
これに関してはほとんど例外を見たことがありません。
昔は主人を支えるよき妻だった女性も、夫が病気で働けなくなり、生活が苦しくなると一気に豹変します。いやこれは本当です。
人間は余裕がなくなると、善良なふるまいを維持することが難しくなり、本性を丸出しにしてしまうケースが多いのです。
常に喧嘩をしているような家庭になってしまうと、なかなか持ち直すのは難しいかと。
「働かないと」というプレッシャーがかかる
これも多いケースですね。
貯蓄がない家庭の場合、どんなに体調が悪くても「働かないと生活できない」という気持ちが強くなり、休めなくなってしまいます。
病気が理由で生活が困難であれば生活保護を利用してもよいのですが、日本においては「生活保護受給者を蔑む」という風潮ができてしまっているため、みんな利用したがらないんですよ。これについては深刻な問題だと思います。
こうした「働かないと」というプレッシャーからストレスが蓄積させ、イライラした結果として家族仲も険悪になり、また心身ともに不調になり…と負のスパイラルが始まります。
お金がないと心の平穏を保てないのは当たり前
最後は少しおまけ的な要素になりますが、これまで述べてきた貧困者の心理、これって人間をひとつの生物として見ると、実は当たり前のことなんですよね。
例えば動物がサバンナで生活し、食料が尽きて空腹状態になった場合、やはり危機感をもつと思います。この心理が働かなければ空腹状態でものほほんと昼寝し、餓死してしまいますよね。
人間にとって、野生動物の食料と同じように大事なのがお金だと考えると理解しやすいでしょう。
まとめ
以上です。
「世の中お金が全てではないよ」というきれいな言葉を口にしたいけれど、やっぱりそうはいかないのですよ。
周囲の人間と良好な関係を維持するためにも、自身の心の平穏を保つためにも、やっぱりお金は大切です。最低限はね。
ただし、年収500万の人が1000万を目指すとか、一等地に住みたいとか、私の価値観としてそこら辺はどうでもいいな~と思っています。自分の人生で何を優先するかの問題かと。
自分が何のためにお金を稼ぎ、またその仕事から何を学べるか、私にとってはそちらの方が大事ですね。
しかし繰り返しますが、最低限のお金は確保しましょう。自分のやりたいこと、夢や思想はその次で良いと思うのです。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。